なぜアジア株を私は推薦するのか?
そしてそこそこのパフォーマンスを得るようになったのか。
今回はその点を説明してみましょう。
私は2000年頃ビジネスのの拠点を香港と東京においていました。
仕事の内容は華僑系投資会社のディレクターです。
元々日本のベンチャー投資をずっとしていたので、日本のベンチャーと香港や大陸系のベンチャーや投資会社とのコーディネートをしていたのです。
シンセンや珠海などはよくいきました。
その当時、まだアジアは通貨危機のダメージの余波があり株式市場もそれほど上昇はしていませんでした。
日本の方は一時的なITバブルに沸いていた時期です。
当時、シンセンにいくと近代的なビルの建設が進行中ながら、街を歩く人はみんな貧しい身なりで歩いているのが目に付きました。
しかし町全体は、言葉で表現できないほど活気があります。
人々も明るい。
景気はそれほどよくないのに、活気あがある。、ういう不思議な印象を持ちました。
2001年暮れに中国がWTOに加盟することが正式に批准されたころから、実態経済もよくなり、2002年頃から株式市場も上げ相場になりました。
私がシンセンの印象を受けたときから2年くらいたっていたと思います。
中国株は2002年頃から日本での投資する人がぼちぼち出てきていました。
2003年に中国株は大幅に上昇しました。
私は2003年頃から、タイ、ベトナムなどを訪問するようになります。
その時にシンセンを訪問していたときとまったく同じような印象をもちました。
その頃からインターネットの普及がアジアでも進み、ネットトレードが香港やシンガポールによってかなり進んだサービスが提供されるようになります。
新聞や証券会社の情報のネット経由で入手可能になりました。
以前のシンセンの印象がよみがえり、『もしかして次はアジアかもしれない』という直観がよぎるようになります。
その直観は見事昨年の夏以降あたることになります。
投資していたタイやインドネシアの企業が軒並み上昇しはじめたのです。
ここで冷静に考えてみると、
○中国はこれからももっと成長する
○それにつられるように、東南アジア諸国も成長する
という大きな構図がみえてきました。
その内容を整理したのが、
アジアで1億円儲けよう(中経出版)
アジア株投資術(kkベストセラーズ)
アジア株一発勝負
です。
アジアで一億円儲けよう は 基礎編
アジア株投資術 は 応用編
アジア株一発勝負は総合版
と考えてください。
私の投資の基本方針は
人の行く裏に道あり花畑
です。
中国株(香港株)にしても大型株にかくれて、安くて上昇する可能性のある株は沢山あります。
アジアにしてもそうです。
儲かる、というよりもそれを見つけて投資するということに意義があるのです。
アジアなど海外投資をする際に最も重要なことは何か。
それはその国や企業のことを『本当に好きになる』なることです。
これは日本企業やベンチャー投資にも当てはまります。
単純に儲かる話、損か得かという観点で投資すると、必ず失敗する、もしくは失敗したときの痛手が大きい。
私はかつてベンチャー投資の業務についていました。
成功体験としては、当時は社員数人の中古車販売店のガリバー、わずか3店舗の焼肉店のレインズインターナショナル、みんなその後東証一部の巨大企業になっています。
1994年から5年くらいの当時、ベンチャーキャピタルで投資をしたとき、『身銭を切ってでも投資したい』と思ったものです。当然社内規則で出来ませんでしたけど。
ある投資先企業の場合では、私がいたVCの社内は結構盛り上がっていました。
しかし、どうにも私は社長が気に入りませんでした。オーラというか引きつけられる魅力がなかったんです。
その企業は業績が尻つぼみで上場できませんでした。
好き嫌いで投資すればいい、というわけではありませんでしたが、今から考えると成功するベンチャーというものは、経営者に損得を超えた魅力あるビジョンがあります。
だから社員も付いてくる。企業経営は常にいい環境にあるわけではありません。
苦境にあっても経営者が魅力があれば、社員が一丸となって問題や障害を押しのけます。
ベンチャー投資ではそういうことを学びました。
アジア投資についても、私はもちろん手痛い失敗をしています。
そういう失敗があるからこそ、今の自分があるのだと思っています。
まずいえることは、
その国やその企業のことが好きだから、その企業の本当の価値が分かる
ということです。
好きだからどんどん、その国のいろんなことを知りたくなる、弱点や問題点も理解してくる
好きだからどんどん、その企業の好いところ、弱いところも理解してくる
そして投資したい国には行くべきです。
私はタイやインドネシアは大好きで何回も行っています。
そして、今、もうそろそろ追加投資すべきタイミングかな、と思っています。
現在は中国への投資を中心に近隣アジアへの投資へシフトしています。
しかし、なんでもアジアなら価格が安いからいいというものではありません。
例えばベトナムという国があります。急成長しているのは確かです。
私は毎年この国に立ち寄っています。実体経済は恐ろしく成長しています。
物価も安いです。
しかし証券投資となると、まだまだ時期尚早だと思います。
ベトナムの証券会社に上場企業のデータがありますが、いったいどんな監査法人が
監査したのかも分かりません。アニュアルレポートもありません。
通常アジア各国の金融システムは香港かシンガポールをハブに提携しています。
ですから香港やシンガポールを拠点に、アジア各国の売買が可能なのです。
私たちは例えば、何かがあればネットで証券を売却し、香港の口座に戻すことが可能
なのです。そして香港の銀行口座の資金は日本で降ろすことが可能です。
ベトナムの場合お他の国の証券、金融システム連結していません。
投資した資金を国外に出すには大変な苦労が伴います。
大好きなゆえに、理解できるからこそ私は投資しないのです。
もう少し待っています。
アジア諸国の投資はその国の成長度合い、それぞれの企業の成長性、成熟度をきちんと理解しないと、痛い目にあいます。
投資先についてじっくり勉強することはどんな企業についてもいえます。
日本企業、中国企業、アメリカの企業についてもしかりです。
決してマスコミやテレビにあおられないことです。マスメディアが取り上げる時は頂点です。一時的に需給バランスがくずれ、高値になることが多いのです。
今のBRICSなんかがいい例です。
現在、香港に口座を持てば、アメリカ、日本、香港(香港市場、大陸市場)、シンガポール、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ロンドンなどほぼ世界中へ投資が可能です。
さあ、限りない成長の可能性にかけてみようではありませんか!